当社について
東京、夏。二人の出会い、一つの閃き。
キヨミは谷中の近くで小さな布屋を営んでいた。祖母から受け継いだその店には、藍甕の匂いと、何十年も変わらない静けさが漂っていた。8月のある午後、カズキはふらりと立ち寄った——特に目的もなく、ただ強い日差しから逃れるように暖簾をくぐっただけだった。
棚に並ぶ反物を眺めるうち、彼の目は一枚の藍染めの木綿に吸い寄せられた。キヨミがその染めの工程を説明し始めると、会話は自然と弾んだ。糸のこと、藍の発酵のこと、布が人の手を通してどう表情を変えていくのか。気づけば一時間が過ぎていた。そして彼は、藍染めの木綿の反物と、彼女の連絡先を手にして店を出た。
それから何度も、カズキは店に足を運ぶようになった。最初は布を選ぶためだったが、やがてそれは口実に過ぎなくなっていった。織り方や染めについての何気ない会話が、やがて何年もかけて二人で何かを作り上げていく物語へと変わっていった。糸を一本一本紡ぐように、二人は少しずつ互いのことを知り、そして一つの夢を分かち合うようになった——自分たちの手で、本当に美しいと思えるものを作りたいという夢を。
試作を重ねる夜、失敗した反物の山、それでも諦めなかった理由は、いつも単純だった。二人で作るものだから、続けられた。
夏はいつも二人にとって特別な季節であり続けた。出会った季節であり、そして今、心を込めて作り上げたものを、同じように美しさを追い求める人々と分かち合う季節でもある。あの日、藍色の布を通して交わした最初の言葉が、今では一つのブランドとして形になっている。
これが、Kiyomi & Kazuki Tokyo。🤍
